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日米両政府による核兵器を使うシナリオの協議について

日米両政府の定例協議にて、有事の際に米軍が核兵器を使うシナリオを議論していたことが本日明らかになった件について、共同代表・田中が中国新聞にコメントしました。

 

引用されたコメントに加え、核兵器は、使用されずともその存在だけで、世界中の人々の健康、土地、思い出、人生を奪って続けてきました。核廃絶は、安全保障の問題だけでなく、「不正義に対処する問題」でもあります。

 

また、取材では「核抑止」という言葉についても言及し、核の使用を前提にしないと成り立たない理論であるということがその言葉によって見えにくくされているという点についても話しました。

核抑止そのものが核リスクの根源であり、一部の国による核兵器への依存が全人類の安全を脅かしているということを訴えていかなければと感じます。

 

今回の動きは、昨年末発表された拡大抑止に関するガイドライン(日米両政府が初めて策定した、有事の際の米国の核使用について日本と意思疎通するとの内容が盛り込まれた指針)に続くものです。8月6日、9日の式典で、石破首相は一体何を語るのでしょうか。「核なき世界を」という言葉の裏で、着々と日米間の取り決めが進んでいることについて、私たち市民は声を上げ、歯止めをかけなければいけません。

 

(以下記事より引用)

カクワカ広島の田中美穂共同代表は参院選で日本の核武装に言及した候補者が当選した現状にも考えを巡らせる。「『核兵器が守ってくれる』という風潮が強まっている。原爆で多くの人の人生が壊されたと市民一人一人が改めて認識し、廃絶へ声を上げていかないといけない」と受け止めた。

 

日米両政府の核使用想定議論に被爆者たち反発 「はらわた煮えくりかえる」 
https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/685588