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【声明】米議員の原爆投下を肯定し虐殺に加担し続ける姿勢に抗議します 広島選出の岸田首相はラファ侵攻に反対の声を上げてください

米共和党のリンゼー・グラム上院議員が5月8日、バイデン政権による対イスラエル弾薬供与の一時停止を批判する中で、原爆投下が戦争終結につながったとの考えを示し「イスラエルは負けるわけにはいかない。これは広島と長崎の究極版だ」と発言したと報じられました。

 

この発言は、原爆が戦争を終わらせたという誤った認識に基づき、被爆した人々の命を軽視するだけでなく、民間人を含む無差別大量殺戮を肯定する許しがたいものです。そうした誤った認識を以てイスラエルへの武器輸出継続を訴えることは極めて愚かな行為です。目的のためなら命を奪ってもいいという権力者の横暴な考えは、今も変わっていません。

 

広島で核廃絶を訴えてきた市民として、私たちはこの発言に強く抗議します。

 

昨年11月には、イスラエルの閣僚がガザへの原子爆弾の投下を「一つの選択肢」と発言しました。今年3月25日にも、米共和党のティム・ウォルバーグ議員が自身の集会でガザを「長崎や広島のようにするべきだ」と述べました。このような軽々しい発言が相次いでいることに強い危機感を抱きます。

 

広島選出の政治家として核廃絶を訴えてきた岸田首相は、今回の発言を見過ごすのでしょうか。現時点で、上述したイスラエル閣僚や米議員の原爆を肯定する姿勢にも沈黙を貫いていますが、「広島、長崎で起きたことを繰り返してはならない」と今こそ強く表明してください。

 

G7広島サミットから間もなく1年になります。G7として初めて核軍縮に焦点を当てた共同声明「核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン」で、バイデン大統領と岸田首相を含む首脳たちは「原子爆弾投下の結果として広島及び長崎の人々が経験したかつてない壊滅と極めて甚大な非人間的な苦難を長崎と共に想起させる広島に集」い、「核兵器のない世界の実現に向けた我々のコミットメントを再確認」しました。岸田首相はこの声明の通り、核被害を想起するよう求め、原爆投下を肯定する政策決定者の発言を見過ごさないでください。

 

これほどまでの大量虐殺を目にしながら、何も止められない世界で良いのでしょうか。

言葉だけの「核なき世界」ではなく、具体的な行動が必要です。

 

岸田首相はラファの侵攻に反対の声を上げてください。

あらゆる外交ルートを駆使して、イスラエルにラファ地上侵攻を思い留まらせることを、岸田首相含む、世界のリーダーたちに求めます。

 

2024年5月10日

核政策を知りたい広島若者有権者の会(カクワカ広島)